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読書

なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない #9

レコードやCD、DVDが全盛期だった時代はよく「ジャケ買い」なんて言葉が使われていたが、本においてそれを実践したのは意外と本書が初めてかも知れない。本書はそれほど魅力的に感じる素敵なタイトルだと思った。社会が徐々に煩雑化し、コロナ禍でよりス...
読書

思考停止は罪なのだろうか | 思考停止という病 #8

これは少々偏見なのだが、「思考停止という病」というタイトルを書店で見かけて興味を引いたり読んでみたくなる人は、現状に満足していなかったり、潜在的にそのことで悩んでしまっている人ではないかと思う(自分もその節があったので、手にとってしまった)...
読書

語彙をうまくアウトプットするには | 語彙力こそが教養である #6(続編)

語彙のアウトプットは難しい。普段色々なメディアに触れていても、いざその中の言葉を使おうにも、その言葉自体覚えていないことが多い。それに語彙を誤用すると(大いに)恥をかくことにもなるし、それ以降は難しい言葉を使うことが億劫になってしまう(これ...
読書

「(語彙力)」と言ってしまう病 | 語彙力こそが教養である #6

「この人賢いな」と思う瞬間はいつなのだろう。人によっては相手の意見や考えをすぐに理解できたり、大量の知識を持っていたり、難しい事柄をわかりやすく説明できたりする人がそうだと感じるかもしれない。しかし個人的には、語彙力を持つ人もそれにあたると...
雑記

エフゲニー・キーシンのピアノ

今までの人生において、クラシック音楽で一番聞いてきたのはキーシンのピアノかもしれない。中学時代に友人とキーシンの存在を知り、「この世にこんな超絶技巧を簡単そうに弾きこなす超人がいるのか」とドハマりした。そこからキーシンの演奏を聞き続けて、生...
読書

料理に学ぶ抽象化の極意 | 料理の四面体 #5

自分は基本的に読書は紙派である。本棚に蔵書として追加されていく達成感があるし、(これはさんざん言われているが)空間記憶や三次元記憶は確かにあると思い込んでいるからだ。しかし徐々にkindleの便利さに気づいてしまい、今や約半数が電子書籍であ...
読書

「いい人」であることに疲れた人へ | 「いい人」をやめれば人生はうまくいく #4

最近は読書メーターが便利で、そちらに備忘録を残すことが多くなった。が、読んだ内容次第では自分の考えがあふれてしまうことがあり、250字では少し物足りない。読書メーターで少しまとまらなかった考えを拾うように、こちらに少しずつ追加していく。(以...
読書

鈍感のすゝめ | 鈍感力 #3

著書「鈍感力」が話題になり、流行語の候補にもなったのは2007年。約10年前のことである。他のノミネートを調べてみると「KY(空気が読めない)」「どげんかせんといかん」など、もはや時代を感じさせるような語句ばかりである。そんな10年前に流行...
雑記

イツァーク・パールマンinサントリーホール

2017年10月29日、サントリーホールで行われたイツァーク・パールマンのヴァイオリンリサイタルに行ってきた。いつもCDでしか聞くことのできない巨匠の演奏を間近で聞くことができるのはかなり貴重な経験である。生の演奏はCDで聞くよりもとにかく...
読書

棋士 羽生善治に学ぶ | 直感力 #2

実は普段新書にはあまり手をつけないのだが。著者が著者なだけに、思わず興味を引いて手にとってしまった。羽生善治氏は言わずとしれた将棋のトッププロ棋士。そんな将棋棋士が書く文章は無駄がなく素直で、内容もスッと入ってくるのが印象的である。shu本...